マレーシア特許法、および特許規則が改正され、2022年03月18日に施行されました。主な改正点は以下の通りです。
(1)出願の公開(Patents Act 2022 33D ※新設)
出願日(優先日)から18月経過後に公開されます。(PCT国内移行は対象外です。)また、早期公開を申請することが可能になりました。
(2)第3者情報提供(Patents Act 2022 34A ※新設)
第3者情報提供制度が明文化されました。下記の期間内に情報提供を行うことができます。
パリルート :公開後3月以内
PCT国内移行 :移行後3月以内
(3)消滅特許の回復期間(Patents Act 2022 35A(1) ※改正)
消滅特許の回復期間(年金の追納可能期間)が2年から、12月に変更になりました。
(4)審査請求(Patents Regulations 2022 27B ※改正)
通常実体審査(normal SE)請求において審査延期申請(Deferment)が不可になりました。対応外国出願が存在しない場合には、審査請求期限までに通常実体審査を請求する以外に選択肢はなくなります。
また、修正実体審査(MSE)請求においては、審査延期申請(Deferment)(※出願日または国際出願日より5年間延期が可能)は、対応国(EP, US, GB, AU, JP, KR)の審査が完了していない場合にのみ行うことが可能です。
(5)OA応答期限(Patents Regulations 2022 27C ※改正)
OAの応答期間が2月から3月に変更となりました。(通常実体審査、修正実体審査、いずれにも適用されます。)
(6)クレーム数超過による追徴料金(Patents Regulations 2022 schedule)
これまで、10を超えるクレームに対してRM 20.00 / Claimが追徴されておりましたが、20を超えるクレームに対しては、以下のように値上げされました。
11 - 20 RM 20.00 / Claim
21 - 30 RM 30.00 / Claim
31 - 40 RM 40.00 / Claim
41 - RM 50.00 / Claim
(出典:MyIPOホームページ)